働かされるシニア

ニュースやSNSで、シニアの就労の記事をほぼ毎日見る。
人口減少と高齢者増加により公的資金が減少しているので、マスコミはシニア層の年金受給を遅らせいるように就労を働きかけているように仕組んでいるのではないか。周りが働くと自分も働かななくてはならないと思う日本人の同調性が功をなしているかもしれない。
気力や体力が低下して仕事をするのが困難な年齢で安い給料で働く。疲れて自炊せず外食したり、ストレス発散の買物や飲食では薄給は殆どなくなる。仕事をせず過ごす方が穏やかな暮らしができる。
「退職して家にいても仕方ないので働く」という再雇用の人達は、本当は働きたくないが周囲は再雇用で働いているので同じように働いておけば周囲から変な目で見られないという動機であろう。今は定年退職後に楽しい隠居生活をしている人を「そんなに遊んで死ぬまで生活できるのか?」と疑う。昭和の隠居生活は昔の話になっている。
少子化対策は遅れたので、シニア層が働くしかないのだろう。
そんなシニア達をみて若者は、自分の老後に不安を抱き、浪費を抑える。浪費が抑えれば産業は鈍化する。
便利で何でもある世の中、多少不便でもよいではないか。不便だと言う人達が亡くなれば「不便」ではなくなる。少子化が死語になる頃には、定年退職という言葉も無くなり、本当に働きたいシニアが働く世の中になるかもしれない。