テレビでミッドライフクライシス、中年が直面する心の不安で約8割が経験するらしい。
人生下り坂の50歳に、役職定年や親の死、子供の自立等家族構成の変化が訪れ、自分の思うように進まないことで不安になりうつ病を発症する人もいる。
学校生活、受験勉強、就職、社会人生活、結婚・離婚、家族や親しい人との死別、、、物心ついた時から様々なクライシスを経験してそれらを乗り越えて生きてきたが、死が見えてきた下り坂のシニアには乗り越える精神力を失っているということだろう。
昭和は豊富な定年退職金をもらい優雅な老後を過ごし、足腰が弱くなり介護が必要になれば、家族がみてくれる、死ぬまで安心であったが、現在は、会社にいても収入が減るかリストラ、人口は減り物価は上昇、家族は頼りにならない、、優雅な老後は過去のもので、人生100年、これから生きていけるのだろうかと思うわけである。
昭和の頃に比べ、テレビ以外でも情報が大量に流れると、他人と比べたり、世の中のネガティブな所が気になったたりでクライシスを身近に感じる。テレビではチェックリストが提示され、当てはまったらミッドクライシスの可能性あり、と煽っている。
余計なお世話だと思うが、不安な人にとってはクライシスを経験していることを他者が分かってくれたような錯覚になるのだろうか?
戦争という大きなクライシスを経験した昭和のシニア達に比べれば平和である。
自分が上手くいかないくらいで、落ち込まず、身の丈に合った生活をすればよい。現在はたくさんの情報が簡単に入手でき解決の糸口を容易に見つけることができる。元気に暮らすシニアが若者を元気にするのだ。