卒業した大学から遠いところに住んでいる。
仲の良かったグループの友人達は大学のある地域に住んでおり、時々会って食事をしているようで、SNSでその様子がアップされる。
最近、食事の会の画像とともに「還暦パーティーをやる」と投稿された。
どのような話からこの決意表明に至ったのか知りたいが、加齢と定年後の生活に話が及んだのであろう。
還暦パーティーにやくさんのコメントが入って盛り上がっている。
SNSで繋がっているが、食事会に一度も参加していないので、SNSにコメントを入れることはなかったが、この還暦話にもコメントを入れなかったのに気が付いたのか、音沙汰がないが何をやっているのかという話になったと1年に1回会っている友人が教えてくれた。
卒業して30年以上経つ。30歳以降は全く会っていないが、集まっている友人達は時間的空白がないので大学の続きの感覚だろうが、私は距離感を感じる。画面に映る知っている名前と顔は、大学で一緒に勉強して旅行した人達なのか?と思うくらい遠くなっている。
還暦パーティーに参加するつもりだが、還暦まで4年以上ある。思い出話をしても、大学の同級生だった実感はなく、おもしろいと笑い、失敗談が出てきたら、不機嫌になるかもしれない。
見覚えのある人と近況を語り合う、そんな感覚かもしれない。