シニア女性の喧嘩

シニア女性が揉めている。
コンサートホールで座った斜め前で、50歳代が70歳代に間違って座っているから退けと捲し立てる。70歳も応戦して「何よ、その言い方!失礼じゃない」と怒る。
開始まで5分くらいで、皆着席している中で女達は立って喧嘩しているので、周囲の視線はこの喧嘩に集まっている。
70歳が「ダブルブッキングだわ」と言う。
オンラインで予約してそんな事あるのだろうか、どちらかが間違っている。
後ろの人が揉めている女達のチケットを見て、どちらの座席も間違っていると説明した。70歳の隣に座っていた中年夫婦が「すみません、間違っていました」と言って、そそくさと去っていった。
70歳は、間違っているのに言い方が悪い等と50歳に言うと、50歳も負けずに言い返す。座っても言い争っている。
おもしろい喧嘩だ、どちらが止めるのか、いつまでやるのか見たい、音楽は台無しだけど。開始直前に70歳の友人が入って、2人の間に座りコンサートが始まった。
シニア達はなぜ座席表が読めないのだろうか?
列と番号、2文字である。どのホールも列を先に書いており、列がわからないと席を特定できない。自分の席に誰かが座っていると、チケットの座席番号を見て、自分が間違っているか相手が間違っているか確認して、相手が間違っていたら、相手のチケットを確認する。
最初に着いた中年夫婦が間違ったのだが、後に来た70歳は夫婦の隣に座って開演を待っていた。
自分の席を把握せず座る、番号まで確認しない不注意なところは、性格なのか脳の老化なのか?
50歳の方も怒り爆発で「あなたが退いたらいいのです、退きなさい」と鬼顔で、これも抑制が効かない脳の老化なのか?
そんなことを考えながら開始約20分後、ふと50歳女を見ると爆睡していた。「聴かないなら退きなさい」と言いたい。
醜いものを見た後は、音楽に集中する視聴覚に整えるのに時間を要した。
こんなシニアになりたくない、おとなしいシニアでいたいので脳細胞を鍛えることを誓った。