脳の老化か性格か

待つことができない人がいる。
仕事は早いが雑なので何度も修正が入り、完成までに時間がかかる。
パソコンを起動するのが朝7時、休日も起動する。自分の手元にタスクがあることが我慢できないようで、朝7時、休日にタスクを処理するが、雑なので周囲が不備に気付くのが朝10時だったり、休み明けになる。早く処理しても時間の無駄だと思うが、本人はとにかくすぐに処理したいようだ。急いでも修正が多いと完成予定を過ぎてしまい、他の人が完成させることもある。
作業がこれなので、会話もせっかちである。沈黙が我慢できない。
皆が考えていると、早々と決断を下すか決断できないと「どうしますか」と急かす。熟考しなければならない案件は思考を停止して「どうしますか」になる。
もうすぐ定年、お気楽なオヤジである。
脳が老化すると、抑制がきかなくなるという。人目を憚らず感情露わに怒り散らしたり列に並ばない老人は我慢できず欲望のおもむくまま行動しているのだろう。ka
思い起こせばこのオヤジ、20年前から「早すぎる」とか「雑だ」といった小言を同僚から聞いたことがある。当時は立派に管理職、私も若かったので、管理職の人がそんなことするわけがない、周囲が追いついていないと思っていたが、身近にいると当時の同僚の言うことは正しかった。
昔からせっかちで雑なところが老化で増々抑制が効かなくなっているかもしれない。