マイホーム信仰

住宅ローンの金利が上がる。
ローンを払っている家庭の家計をテレビでみた。
現在、年収5倍で買える物件は都会ではない。銀行は借入上限を上げたり、夫婦でローンを組むようにして契約件数を維持している。
建築会社、不動産会社、銀行など家をとりまく会社が利益を得るには消費者の購買力が重要なわけで、何とかして家を買ってくれるよう仕向けるのだ。他の消費財と同じだが、価格が大きいので、社会的インパクトが大きい。
若い人が「あこがれのマイホーム」と言っている。
テレビなので、このような発言をする若者を選んだと思われるが、昭和と変わっていない。
日本経済が活発だった頃は借金をしても返せる収入があったが、無理して買うのは親から受け継いだマイホーム信仰かもしれない。
毎月の返済に金利が入っているのだ。0.3%であっても、その0.3%は銀行に吸い取られる。
住宅ローン控除があっても得することはない。管理費や修繕積立費、リフォーム費用を入れたら賃貸と変わらない。
「借金してマイホーム」が理解できないが、家に対する価値観は人それぞれなので、マイホーム信仰の方が経済循環に貢献しているなら、それでよいと思う。