会社にメンター制度というのがある。
上司と部下の関係ではなく、メンター制度上で、メンティー(受ける人)がメンター(与える人)に相談する。
互いの信頼関係に基づき、深い学びを得ることで自身のパフォーマンスを高めたり、お互いのキャリアの可能性を高めることができるとのこと。
メンターの経歴やスキルに応じてメンティーが配置される。
メンターの資格は、管理職以上で直近の人事評価が「優」であること。この時点で、メンターになれない管理職多数で、ごく限られた社員になる。
メンターになりたい人は、メンティーとのマッチングのため自分をさらけ出さなくてはならない。
名前や顔写真はもちろん、過去の業務経験や得意分野を登録する。
メンターになると、人格者として人事評価が高くなるので、上昇志向の人達は応募するようだ。
メンターの集まりが悪いのか、メンターとメンティーが実例を紹介する機会があった。
メンティーは、悩みを抱えるから相談するので、所属組織の悪い所が出ないよう間接的な言葉を使っていたが、誰のどの言動をさしているのかわかってしまった。
所属する部署内でも、メンター経験を話す人がいて、メンターとメンティーは周囲から良く思われていない人物なので、「類は友を呼ぶ」で2人以外に迷惑がかからなくて良かった、と参加者は安堵した。
制度を利用しなくても、社内外に相談する人がいたらよい、自分の人生は自分が決めるものである、お互い心の底から信頼しているのか?自分の経歴や得意分野が面識のない社員にまで知られてもよいのか?等と斜に構える私のような社員は、この制度を利用しないだろう。私と対極の思考の人が利用するのだ。
マッチングでめでたくメンターとメンティーになっても、関係がこじれたらどうするのだろう、と余計な心配をしてしまう。
前出の実例紹介でメンター制度を推奨したメンティーは、数か月後、退職してしまった。メンターにキャリアについて相談したのだろうか、、、