政府が新型コロナウイルスの感染症法の位置づけを5類にする方針が示され、会社は週2回出社ルールを廃止したいようで、出社を促す取り組みをさらに強めている。
約3年間出社制限しても業績悪化なく、在宅勤務に疲れて大量に社員が辞めるわけでもなく、今に至る。
ウェブより直接話す方が理解が深まり心理的な安心も得られる。ヒソヒソ話や仕事の毒吐きも直接話す方が楽しい。週に2日で心理的安心感は満たされているのだが、さらなる出社を促す理由は何なのだろう?
「直接の対話がノベーションを生む」等、英語を入れ込んだキメ台詞を連発しているが、社員にスルーされている。
実務をしない上級管理職は、他者との対話が必要で、その時間が在宅勤務で十分確保できず、ウェブで顔が見えても細かい表情の変化が掴みにくく、部下との距離を感じているので、「もっと出社して俺と話そうぜ」と言いたいが、そのままだと部下が引くので、イノベーションとかコラボレーション等の言葉を用いて誘っているのだ。
在宅勤務に慣れてしまった社員に、元に戻れと言っても受け入れられない。
この3年間で、オフィスは全員出社すると席がない広さに縮小され、仕切りのない長い机で、隣のPC丸見えという状態、定期代の支給廃止、物価高でランチも食後のコーヒーも値上げ、毎日出社すると疲れる、ということだ。
腰の重い社員を出社させるには、定期代支給、ランチ補助金1000円等と宣言したら、オフィスが狭くても、同僚と話が出来るので出社するだろう。
人間はカネで動くのだ。