カタカナなので何となく新しいような響きがあるが、「押し入れ」である。
ウォークインクローゼット(WIC)のある家に入ったことがあるが、多くは使わない物を押し込んでいた。
[今まで見てきたWICにある無駄なモノ]
コレクションの食器:当時は熱中したが、今は好みが変わってしまったので、使用せず埃が付着
健康器具:踏み台、バイク、腹筋ローラー等。WICに入れてしまうと健康指数低下
子供の物いろいろ:玩具、服、写真等。子育ての苦労を噛みしめたく捨てる気なし
スポーツ用品:ゴルフ、スキー等。定年後に楽しみたいらしいが、その頃には流行遅れのデザインと機能でスコア低下や転倒の恐れあり
若かりし頃の服やバッグ、アクセサリー:ゴールドの大きなイヤリングとネックレス、ブランド名が大きく刻まれた服やバッグを今でも外で持つ勇気はないが思い出(告白、プレゼント、デート等)が詰まっているので捨てる気なし
悪趣味であるが、モノで溢れるWICを見ることは、その人の人生や性格、思考が見えておもしろい。私から見れば無駄であっても、本人にとっては、それぞれのモノには思い出が付いているので、「無駄」ではないのだ。
WICは3畳ほどあるので、失くせば部屋が広くなるが、撤去するには費用が発生する。
30年間全く同じ家族構成で生活様式も同じではないので、先を見た部屋の構成を考えると無駄がないが、若い時は、30年先のことなど考えないので、目の前の問題を片づけるしかないが、無駄だと思っていないので、「問題」にはならない。
WICにモノが詰め込まれていても、WIC以外は整っているのだからWIC(押し入れ)は「思い出の部屋」として機能している。
断捨離を盛んに推しているテレビやネット、本が溢れているが、無理に断捨離する必要はない。