「技術革新やビジネスモデルの変化に対応するために、新しい知識やスキルを学ぶこと」だそうだ。
新しい知識やスキルを学んでいない人なんていないのに、この言葉を使うことで「私、チャレンジしてます!」という他者より一歩先を進んでいるというアピール材料になりそうだ。
ダイバーシティ、デジタルトランスフォーメーションと同じで、新しいカタカナ用語を使うことで新しい事をやっているように見せているが、過去に全くやっていないわけではない。取り組みの認知を高めるためにDE&IやDxといった用語を仕事の中に入れ込む会社の狙いがあると思われ、意識高い系の社員がプレゼンやメール等で頻繁に使用することで浸透していく。
DE&IやDxの対象は社会で、リスキリングは個人であるから、この言葉はなかなか浸透しないと思う。IT環境の変化が早いので、それについていかないと仕事ができないし、英語が必要なら英語を学ぶ、経営関連の職につきたいからMBAを取得する(履歴書にMBAと書いてキャリアアップという理由もある)、社会人は常にリスキリングをしている。
「リスキリングで新たなキャリアを」
余計なお世話である。