住宅、お金に関する記事でみかける言葉。
世帯年収が1000万円とか1400万円とか、正社員とか定義が曖昧だ。「パワー」という強い言葉で、1人では買えないが2人なら買える、と勇気づけて消費者の物欲を満たす広告手法かもしれない。給与は上がらないが物価は上がる、20年前に買えたものが今は気軽に買えない。売る方は何とか買ってもらおうと消費者の心に入り込もうとする。
1人では買えなくなったのか、と思うのは過去と比較するからで、欲しい物を手に入れた2人にとっては、目的を達して、売る方も業績が上がるので良いのである。が、「パワーカップル」という言葉が、何か妙な印象がある。「共働き」をカタカナで表現したまでである。周囲はパワーカップルがたくさんいる。住宅購入だけでなく、教育費でお金はどんどん出ていくらしい。良い教育機会を与えたいと毎月8万円の民間学童に通わせたり、残業で預かり延長利用料を払い続けたり、仕事で疲労困憊のため料理できず総菜を買う、夫婦で休暇を取る時期は旅行の繁忙期で旅行費用が高い等、家計はカツカツで共働きで何とかやっているそうだ。
高額の給料をもらっている弁護士や医師等は、長期休暇を取る余裕はなく、責任が重いので精神的に落ち着かないらしい。
欲しいものを手に入れて余裕ある生活を送る真のパワーカップルは殆どいないだろう。