カードの請求額が1桁下がった。
新型コロナウイルス感染が減らずに夏休みに入り、平日も人が多いので、とにかくヒトの集団に近付かないようにした。ウイルスが放たれる口や鼻の動きが大きい「会話を伴う飲食」のうち、夜の飲食を避けた。出社してコミュニケーションを深めましょうという会社の方針から外れ、出社しても存在を隠して、会議室にこもり、どうしても会話しなければならない社員とは会議室でひっそり話すといった「週2回出社」の証拠を残すだけの行動を続けた。旅行もコンサートも行かなかった。
このような生活で、請求書の明細は食費、日用雑貨、電気・ガス・水道、携帯利用料など、生きていくために必要最低限の項目が並んでいた。
介護に入る前の元気な時期の1か月の出費を設定しているが、その金額よりかなり低い。
請求額の低さを喜ぶ一方で、娯楽ナシの味気ない生活をこれからも続けるのは無理だと思った。
さっそく、ユニクロより高いTシャツと高級バターを使った普段は買わないクッキーを買ってしまった。物欲を我慢するのは体に悪い。ヒトは欲望を抑えることができない生き物なのだ。