リストラが続いている。
知人が早期退職制度で大金を得ている。年収の4倍もらって就職先を探してくれるのだから、養育費や住宅ローンがないシニアにはオイシイ話だ。常にリストラがあるので、「リストラ=辞めさせられる、能力なし」という概念がなくなり、周囲から「ラッキーだね」と言われる。私も退職金上乗せをいただきたいが、離職率の高い会社ゆえ希望退職募集がない。2年経っても昇格しない上級管理職は、自力で社内ポジションを探すという苦行を強いられ辞めていくが、上級職以外は転職先を見つけ明るく去っていく。
希望退職者を募集するか、50歳以上全員を対象に退職金上乗せの制度が導入されないかと期待しているが、高給の上級職が必ず辞め、若い社員を採用しているようでは、人件費の上昇は抑えられるだろうから、リストラは不要なのだろう。残念である。
リストラをしている会社に勤める知人の話では、辞めて欲しい人に限って辞めないので、残された社員は、大変だそうだ。会社は人件費が解決すればよいので、個々の社員の気持ちはどうでもよいのだ。目の前の仕事をこなす、嫌なら辞める、それが会社人なのだ。
退職希望者になりたい等と淡い期待は捨て、残り数年、淡々と仕事をして悔いのない社会人生活を送ろうと思う。