辞める理由(17年前)

朝、会社PCに電源ONする時、辞めたいとつぶやく毎日。
なぜそう思うのか、自分が転職した時を振り返る。
今回は2回目の退職を振りかえる。
前の会社と同じ仕事に、社内の研修が加わった。
他人の言動の観察が楽しみなのに、教えることが苦手だ。
読んだり書いたり、考えたり、議論するのは好きなのに”教える”のが苦痛だ。
教えることで自分が成長するとは思えず、研修日の前になると食欲がなくなる。
研修日以外にも食欲がなくなる原因が上司になってしまった。
思考がぶれる、何でも受ける、上昇志向が出過ぎて気持ち悪い。
社風がそうさせるのか、会社愛が強く、製品を溺愛しているので、ネガティブな出来事に対して涙ぐんだり、根拠のないデータを信じようとする。
こんなヤツに評価されたくない。ひとつ上の上司に打ち明けると「部下は上司を選べない、上司は部下を選べない」と言われた。部長は、適切なポジションの人員配置を行い、部下を育成する責務があるが、部下を選ぶことができないなら私が辞めるしかない。
転職活動を始めると、あっさり転職先が決まった。
在職期間は3年未満、得たスキルはないが、同じ思考を持つ友人ができたことは収穫であった。その友人も転職したが、今でも毒吐き飲み会をやって憂さ晴らしをしている。
送別会なしでひっそり去るところが、寄せ書きとピアスの贈り物をいただいた。
ピアスは、使用初日に片方失くしてしまった。この会社とは縁が薄かったのだ。