そんなに働きたいかな?
定年女子 60を過ぎて働くということを読んで思った。
登場するシニア女性の労働環境はさまざまだが、労働意欲が高い。私はできることなら働きたくないが、社会的接点が無くなると社会の様子がわからなくなるので、少しの労働を通じて接点を持っておきたいと考えている。
働くことが好きな人は、承認要求のある人ではないだろうか。社内外の関係者に何かを与えるわけで、与えた物事に対する成果が給料や評価に反映され、そこに”やりがい”を感じ、生き生きとした生活を送る。
高齢化社会で生きるシニアの模範であるが、働くということは、楽しいことばかりではない。「私はまだバリバリ働けます」と言うけれど、若者たちと同じ体力と知力はなく、考え方も違う。そこにバリバリ入っていくと若者の成長機会が減る。
本やSNS等では、働くシニアの輝かしい姿が描かれているが、心の底から働くことが楽しいと思う人はいるのだろうか、と疑ってしまう。「年相応のふるまい」は好きではないが、ドラマ「定年女子」の主人公のように出過ぎることはしないよう心掛けたい。