コレクターの話はおもしろい。
会社ではプライベートなことを聞くのは憚られるので、家族構成や趣味はもちろん、居住地も聞きにくい。自分のことをオープンにする人もいるが、そういった人は社員間の世間話のネタにされている。オープンにしない人が、チラっと見せるプライベートな事をきくと嬉しくなる。
レコード、ピンバッジ、鉱物、食器、、いろいろなコレクターがいる。極めている人は、収集のためなら有給休暇を取ってでも、遠方へ赴き入手する。金額は関係ないらしい。すばらしい集中力である。収集物の説明は、専門用語を多用するので理解できないところがあるが、聞いていると楽しい。なぜ、これを集めるのかという動機を語る時、その人の性格がわかる。音、手触り、色、歴史などを語る人、他人から良くみられたい、自分へのご褒美、資産になるから集める人、、。その動機がちょっとしたところで出るのが、おもしろい。仕事で自分を完全に隠すことはできない。
「趣味は何ですか」と直に聞かずに、持ち物を見てさりげなく聞くようにしている。自分のことはオープンにしないのに、他人の言動には関心を示すという嫌な性格だと我ながら呆れる。