節約の許容度

小さく暮らす、持たない暮らし、ミニマムな暮らし、本屋では節約の本がたくさん並び、テレビやネットでもこのテーマは盛況である。
お金を使わない方法を見出すことが好きな日本人の性格かもしれない。どのような節約をしているのか興味があるので、いろいろ見ているが、心の底から節約に満足している人はいるのか、疑問である。
具体的な収入目標があり、その目標に向かって昇格や転職、起業、投資等を実行し、支出を抑えるために何らかの節約をする場合は、節約に終わりがある。節約は目標達成の中の手段の1つで、ゴールではない。人々が興味を持っているのは、節約に関心を持つのが収入の上限が見えてきた中年以降で、人生の折返しに入った時期に収入を増やすのは相当な精神力や体力が必要だから「今ある中でどれだけ支出を減らすか」を終わりなく続けていくことになる。
「月●円で幸せ」「何もない生活が楽」、本当だろうか。本やテレビ、ネットは読み手の共感が必要で、その共感によって本やグッズ、アクセス増加で広告収入が得られるため、ネガティブな事はオモテに出ない。
節約成功例が溢れてどれも同じような内容になっているが、節約の許容度は収入や生活習慣で個人差があると思う。そのあたりを知りたくて、節約で疲れた経験を綴るブログ等を探して読んでいる。