節約の実態は他人にわからない

シニア女性のSNSでは、節約関係が人気のようだ。
華やかな衣食住や孫の成長は自慢話になってしまうが、読者は節約は少し低い目線で見ているのだろうか。
節約生活を綴るシニア女性は、どのような一日を送っているのか興味深くSNSを見ている。中にはSNSで人気が出てテレビや雑誌に登場する人もいる。「お金がなくても私らしく生きる」節約シニア女性は、シニア女性の注目の的なのか?
節約=貧乏臭いと思ってしまうところを、今の生活が満足だと肯定することで心が落ち着くのだろうか。他人と比べずに生きていけるという強い精神力が市中のシニア女性が持っているとは思えない。人生の総仕上げのシニア年代は、今までの生き様が、容姿、声、生活すべてに現れ、「こんなはずではなかった」と後悔する。ヒトは他人と比べる生き物であるから、欲望を抑えることは難しい。
節約しても楽しい毎日だと思う、それをSNSやテレビで宣言することで精神の安定を保っているのかもしれない。
「節約してます」と宣言しているが、ネットや100円ショップ、フリマで広告に誘導され不要な物や期待外れの商品を購入したり、カフェで一番高い飲み物を自分へのご褒美と称して飲んだり、孫へおもちゃを買ったり大いなる無駄使いを披露しているので、節約と言えるのか怪しい。

他人の節約術の真相はわからない。
節約系のSNSや書籍が流行るのは、節約生活を披露する人達の生活を自身と比べる読者の人間の性であろう。