管理職が余ってきた

IT環境の変化、業務の簡素化や外注が増え、それに伴い社員の仕事も変化している。
営業も外注するようになった。挨拶の仕方から始まり、業界ルール、製品知識などを社内研修でイチイチ教えている余裕はない。研修も外注だ。競合品を扱ってきた営業スペシャリストを派遣会社から派遣社員として雇う方がコストがかからない。社内の研修担当者も不要になる。
社内でやってきた業務を外注すると、一般職が外注の窓口になり管理の実務を担う。派遣社員の管理は派遣会社が行う。
組織マネジメントが管理職の仕事であるが、外注すると仕事が減るどころか不要になって、各都市に「〇〇営業所」といった組織がなくなり、全国で5人程度の管理職で済むかもしれない。
営業だけでなく、総務や人事も同じだろう。
鼻先に人参をぶらさげられ、前を走る馬を蹴り倒し、後ろを走る馬を砂埃で遠ざけて昇格を果たした馬達(管理職)は、どこへ走っていくのだろうか。