発言するのが面倒になってきた

毎日会議がある。
黙っていることができない人達なので、活発な意見交換は良い状態である。
あと数年で辞めると決めて、その日を妄想しながら仕事をしているので、意見を言う気力が徐々に薄れている。
「その実現は随分先だろう。」と思って「その形になるには、〇〇が必要では?」と言ったり、何を言っているかわからない人に、「〇〇は、△△ということですよね?」と確認する発言をしなくなった。
心の中で、「どうにでもなれ。」と呟いている。給料もらって申し訳ないと思っている。
転職活動中は、悟られないよういつも通りに振る舞っていたが、次のステップが「仕事をしない」なので、感覚が違う。
在宅勤務中は、さらに口数が減っている。他人があれこれ話している間、その話を上の空で聞いている。
発言を求められて、我に帰り何か適当な事を言うが、以前と違うことを周囲は感じているかもしれない。
年をとっておとなしくなった、丸くなったと思ってくれるとよいが、そのうち辞める年齢だから居るだけになった、と正しい推察をしている人もいるだろう。
あと3年くらいあるが、働く気力低下が著しい。
暑さや新型コロナウイルス感染症の影響という理由にして夏は疲れていたように振る舞い、秋から少し発言を増やすことにする。
「どうにでもなれ」と思いながら、「すばらしい取り組みです。」「〇〇をすることで△△の成果につながる。」など、心にもないことを言う。給料をもらっているのだから。