無理に断捨離をしなくてよい


足の踏み場がない、腐乱臭がする等の衛生上良くない場合は、改善する必要があるが、散らかっている程度なら無理に捨てなくてよい。
モノに囲まれた生活は本人にとっては心地よいので、無理をして断捨離をすると後悔する。整理しなければならない時期がやってきた時にやればよい。整理する時期が無く人生を終えるなら、それでよい。残された家族は整理に翻弄されるが、本人が満足な人生を送ることができた事を尊重し、粛々と後片付けをする(不満はあるが死人に何を言っても意味がない)。
断捨離のテレビやブログに関心がありよく見るが、なぜ断捨離をするのか、断捨離をしたら何が変わるのか、といった観点でみている。背景がいろいろあっておもしろい。
自分が”断捨離”をしたという記憶はないが、モノを減らした経験はある。
家賃補助のおかげで広い家に住んでいたので、モノがあっても部屋は片付いていたが、突然、会社が家賃補助廃止を通知したことから、モノ減らしが始まった。
自腹で家賃を払うので、許容範囲ギリギリの面積の家に引っ越すことになったが、収納が少ないので減らすしかない。リサイクルに出すか粗大ごみ、リサイクルできないものは捨てた。
捨てることに抵抗がないわけではない。いきなり捨てるのではなく、少しづつ減らしていったので、引っ越した狭い家では、しばらくの間、床が見えるスペースが少なかった。
断捨離を完遂し継続する人はそう多くはないだろう。テレビや本を見て断捨離を完遂し継続している人は多くないと思う。他者から説得されて簡単に変わるなら、自分で変えている。人間は欲望を活力に生きているのだから。