電車に乗っているといつも目にする脱毛サロンの広告。
500円など低下価格を表示しているが、あれは体験であって、希望する部位の脱毛は10万円以上するだろうから、実態を知らない若い娘さん達は、サロンに行ったら最後、蟻地獄のように契約にもっていかれるだろう。
かなり前に脱毛サロンの体験脱毛1000円を受けた。
脱毛はすでに皮膚科で受けていたが、新たに他の部位も脱毛したかったので、契約するつもりはなく興味本位で申し込んだ。
部屋に通され、体験する。今までと同じである。
価格の説明が始まる。
脱毛費用
→この回数で完全脱毛できるというが、回数の妥当性について質問したところ「これくらいやらないときれいになりません。」と言う。多く見積もっているようだ。
脱毛部位の皮膚ケア用品
→医療機関で処方されるものではなく、化粧品であるから効果は弱い。ドラッグストアで買えばよいのに、4万円もする。成分は何かと質問すると、この客は何を聞いているのか?医療関係者か?といった疑いの表情
脱毛と関係のない美容飲料
→これも5000円以上する。何のためか質問すると、契約で付いているものであるから不要の選択はないとキッパリ言われる。
総額は、月給を超えていた。海外旅行より高い。
毛を抜くために、この金額を躊躇せず払う人はいないだろう。
商売であるから、契約を取るための研修はしっかりされており、客が金額にひるむスキを与えず契約に持っていくすばらしいスキルであるが、恐ろしい。脱毛は必ず終わるため継続性がないので、新規契約を取るのに心血注ぐのは当然である。
契約はしなかった。
私の担当者は、上司からなぜ契約に至らなかったか問い詰められているかもしれない。会社で繰り広げられる計画未達時の上司の言葉を思い出し、申し訳ない気持ちになった。
押しが強すぎる勧誘は良くないが、自社を良く見せようと盛ったり他社と比較したり、時にはやりすぎて指導が入る企業は押しが強い。
会社の成長は、押しの強さが必要である。推しの強いギラついた人は会社を支えているのだ。