必要とされていなくても再雇用

就業規則では、60歳が定年とされているが、再雇用を希望する者には対応している。
定年を65歳にして欲しいところだが、65歳まで同じ給料を払うのが無駄なので、再雇用を望む者には引き続き在職してよいということであろう。
再雇用になると給料は約1/3である。職務は決定権がなく責任も課されないので楽ではあるが、給料1/3のコストパフォーマンス程度ならいなくてもいいのではないかと思うことが多い。
毎年更新するが、本人が継続希望する場合は理由がないと終了とはならない。再雇用になると責任のない仕事に対して終了の理由を見つけにくいので、本人の望むままである。
再雇用になる年代の人は仕事一筋で生きてきたので、定年後も会社に居たいと思っているが、昭和の何でもアリのバブル世代より後の人達は、会社に残りたいと思わないだろうから、そのうち再雇用者は減る。
バブル期のオヤジ達がいなくなれば、専門職や後進の指導に卓越している社員を会社が再雇用するのではないか。
再雇用シニア達の昔話に耳を傾けることもなくなるが、彼らの巧みな人間関係構築や交渉スキルを後世に引き継がれないのは残念である。