日本最高齢フィットネス・インストラクターは65歳から始めた運動で健康な人生を楽しんでいる。
「年齢はただの数字」が刺さるのは、インストラクターと同年齢の超高齢者ではなく、65歳までのシニアだろう。
自分のことも曖昧になっている80歳以上の高齢者の多くはこのメッセージの意味すら理解できないのだ。老後に不安のあるプレシニアや高齢親の介護に悩む人達に、90歳のインストラクターの存在はインパクトがある。
タキミカ体操を読んでみた。紹介されている運動は高齢者向けである。90歳であの身体能力は、強い運動負荷を長い期間かけて積み重ねた結果であり、本で紹介している運動ではないだろう。今の健康状態に至るまで相当な努力をしたのだろう。「年齢はただの数字」は努力して言えるのであり、ちょっとの運動では、年相応に老いていくのだ。本を読んで「65歳からの運動でよいのだ」と楽観視していると普通に老いる。
外からの情報に惑わされず、健康になりたいなら今すぐにでも運動量を増やすべきであるが、なかなか出来ない。出来ない理由はいくらでも挙げることができるが、そんなことを思っている時間があるなら、立ち上がって運動すべきなのだ。
今年から仕事の負担を減らしたので、18時にはPCを切る日が増え、10分だけでも運動する時間を確保した。わずかな進歩だ。