家を買うということ

友人が新築マンションを買った。
単身赴任先で購入するとは、よほど欲しかったのだろう。
「赴任先なぜ家を買うのか?」ときくと「設備が充実している分譲に住んでいると賃貸は物足りない、分譲は財産になる。」と言う。ローンか一括かは聞かなかったが、いずれにせよ高額である。売れなかったらどうするのか?と質問したいところだが、売れると見込んで買ったのだから、野暮なので止めた。「なぜ家を買わないのか?」と返されたので、音楽や旅行が優先で、いつまで今の場所に住むかわからないし、足腰が弱くなったらサービス付き高齢者住宅かケアハウスに住む、と言うと「退職したら賃貸を借りることができないよ。」と言われた。
分譲派と賃貸派、安心感の求めどころが違うのだ。
社会人になるまで戸建てに住んでいたので、管理費や修繕積立は自分で決めることができないマンションを買うことはありえないと思っている。どうしても買わなければいけないとなると、小さな敷地でも戸建てを買って自分で修理するだろう。戸建てがなかったら、管理の行き届いた古いマンションを買ってリフォームする。豪華なエントランスや食洗器、ウォークインクローゼットなんか要らない。
買うためにいろいろ考えるのは嫌いではないが、高額な買物はしたくないので、当分は賃貸で暮らす。高齢者は借りにくいというけれど、貸す方は、今までの暮らしぶりや言動を見て判断していると思う。この人はヤバいと思ったら貸さないのだろう。私が高齢者になる頃には、定年後も働いたおかげで元気な高齢者が増えて、アクティブシニアの消費がないと商売が成り立たなくなっていることを期待したい。元気な高齢者の行く末を考えると恐ろしいが、、。