定年まで会社で働くシニア達

昇格が止まる50歳代は、いつまで会社で働こうか考えるようになる。
昇格すればする程、椅子取り競争は激しく、昇格の見込みがなくなると辞めていく。転職でステップアップするには40歳半ばまでなので、殆ど50歳前に辞める。残った50歳代は、めでたく昇格したか、定年まで働きたい人達だ。定年まで働きたい人達は、定年後の再雇用で働きたいと言う。
まだ10年以上も今の会社で働きたいと思う動機はどこからくるのだ？私は毎日、会社を辞めたいと思っている。この違いは何だろう？
[お金]
住宅ローンや教育費がまだある。お金は沢山あった方がよい。
[やることがない]
会社以外で、やることがないので辞めたら暇だ。人生100年、65歳で辞めたら残りは何をしていいかわからない。
[居心地がよい]
注意されることがない、実務は部下がやるので指示だけでよい。転職は気力がいるし、50歳以降の条件の良い求人はない。

1日の起きている時間の半分以上を会社ですごすので、お金より居心地の良さが大きな理由ではないか。人間は承認要求なしで生きてはいけない。
30年前は、社畜が賞賛される時代で、飲み会も盛況であったから、会社に居ることが居心地がよいと思うだろう。
高給のシニア層を雇い続けることができなくなっている。降格やリストラは増えるだろう。
社畜時代に鍛えられた強靭な精神力（空気が読めないKYも含む）で、定年まで居続けるのではないか。