同じ部署に同じ仕事で2年以上いる社員のいない会社なので、知らないうちに辞めて、入ってくる。
テレカンでモニターの画面に表示される参加者名に、見覚えのない名前を見ても、初めましての挨拶なしで会議は進む。「今月から担当になります。」「初めまして、先月入社しました。」と会議のたびに言われるのが面倒になってきて、開始早々本題に入る。対面では、知らない人が入室すると、自然と「はじめまして、●●です。」「私は〇〇を担当してます、あ、この方は私と同じ仕事をしていて・・」という会話になるが、生き物の気配を感じないテレカンでは、参加者が対面と同じ雰囲気を作る努力をしない限り難しい。ヒトは、空間も捉え思考するので、モニターに映る顔や資料、音声だけの意思疎通は非常に難しい。
テレカン向き:結果の報告、社内連絡等、双方向の会話や思考を要しない一方通行の要件など
テレカン不向き:議論、参加者全員の合意が必要な案件、説明に時間を要する複雑な案件など
不向きなものも、克服すればよいのだが、発言者に対する周囲の反応や理解度の把握に限界がある
会社は、「新しい働き方を皆さんで考え実行しましょう、良いアイデアがあればお知らせください。」と美しい事を言って丸投げ状態である。実態把握が困難なので、丸投げも仕方ないが、「新しい働き方」を推奨する姿勢はアピールしたいといったところか。
テレカンに不向きなものは、コロナ収束後に解決するだろうから、しばらく我慢するしかないが、テレカン向きのものを会社で行うために出社を要請することはやめていただきたい。
どうでもいい報告は、無表情で聞くことに慣れてしまい(聞いてるふりをしなくてよい)、会社で背筋を伸ばして輝く目で聞く「体質」を失ってしまった。出社するのは時間の無駄で、今さら「体質」改善する意欲はない。