同調性を活かす

運営では、いろいろ問題があるオリンピックだが、選手のプレーには感動する。毎日練習して、自分で納得して本番をむかえても、予選で敗退するのだから、厳しい世界である。肉体はもちろん、精神もタフでなければならない。会社で不満を言いながらも給料をもらっている自分とは対極にある世界だろう。見習いたいと思うのも失礼だ。選手の皆さんが安心して選手生活を送るために、寄付をした。何に使うのかわからないが、正しく使っていただきたい。
緊急事態宣言が出され、外出を控えてください、となったが、前回の宣言と同じく控える人は少ないかもしれない。海外のように禁止することが難しいので、日本人の同調性を最大限に活かされるところであるが、遊び盛りの若者や元気な年金生活者には、効果は薄いかもしれない。感染者数が増えた、とはいえ自分と接点のある人は感染しておらず、「会社の同僚が感染した」「同じクラスの生徒が感染した」でも10人以下だ。年齢や職場の環境によるところも大きいが、日本の全人口当たりの感染者数は少ないので、実感が沸かない人が多いのではないか。テレビやネット等で感染者の体験が伝えられるも、「まさか私が癌なんて」と思うのと同様、健康を過信するのが人間の性で、これは仕方ない。
日本人の同調性を活用して感染対策をすると、感染拡大を抑えることができるのではないか。「控えてください」だけでは、具体性がないので、有名人が、率先してYoutubeに自粛の日々をアップする、1時間で静かに飲んで退席するグループには、支払い時に盛大な感謝の儀(音楽付き表彰、割引券、粗品等)を催す等はどうだろうか(同調性が備わっていない子供は難しい)。
ワクチンが足らないことは大問題であるが、ワクチンをうったから感染しないわけではないので、ワクチンを過信してはいけない。風邪と同じなのだから、日々の生活で対策を練る必要がある。