人間は不安な時、何かに頼ろうとする。
お金、他人、飲食、娯楽、薬、宗教など人によって頼るものが異なる。
2年ほど前から仕事がつまらなくなり会社を辞めるタイミングを考えるようになったので、これは運が悪くなっているのかと、本屋で占いの本を立ち読みした。その本には、運気が低下しており12年で最も最悪の時期である、と書かれていた。おかしい、5年前の方が悪いことが多かった。5年前は運気良しと書かれている。
救われたくて占い本を見たのではなく運が悪いのかどうか確認したいといった程度の興味なので読後、何の感情の変化もなかった。
あれだけ沢山の出来事を書かれたらどれかは実際に経験する。1つでも当たると「この占いは当たる」と100ページの中のほんの1行で本全体を信頼する。占いが当たった、占い通りに行動すると良い事があったといった経験は幸せを感じるので良いことだと思う。信じる人は救われるのだ。私は占いは信じないが、著者が運勢をどのように表現しているのか興味がある。悪運の年の書き方がおもしろい。
占い本で「宝くじが当たるかも」と書かれていたので、極めて当選確率の低い宝くじを買うのは無駄だと思ったが最低金額で購入した。結果はハズレだ。当選したら「占いの通りだ!」と思うのだろうか、、。無駄使いをしてしまったがハズレでも世の中に役立つので良しとする。占いに救いを求めて宝くじを買ったわけだが、外れても後悔はない。微力ながら世の中に寄付したという満足を得られたことは占いのおかげかもしれない。