週2回出社してください、というメッセージが毎日届く。
在宅と出社のハイブリッドを提唱していたが、感染が落ち着いてきたので出社を催促するようになった。就業規則を「原則週2回出社」に変えたので、「できるだけ出社してください」とは言えないので、週2回止まりだが、毎日「週2回」をメールやイントラネットで見てしまう。
出社することでイノベーティブなアイデアが生まれた、新しいコミュニティを作った等の成功例や各階の日々の出社状況をグラフにしたりと出社するといいですよ、と伝えているが、成功例は出社しなくても実行できるもので、出社20%程度では、社員のインパクトは薄い。
約2年間通勤地獄から解放され、生活パターンが在宅勤務前提になった今、また通勤時間を入れた生活に戻りたいと思う人はいないだろう。出社しなければ仕事が進まない人は、現在すでに出社しているので、在宅勤務で問題ない人に出社を指示するのは難しい。
就業規則が改定される前から在宅勤務が選択可能で、オフィスは全社員出社した時のスペースはない。出社してくださいと言いながらも全員出社したら席や会議室が不足するが、在宅勤務で意思疎通が困難で仕事に支障をきたしたり、精神衛生上危ない社員もいるので、出社を促す社内活動をすることになったのではないか。
「会社は出社を望んでいる」ことが社員に認識されれば、管理職は出社が必要な社員に出社を指示することも可能になる(強くは言えないが)。在宅勤務が許容される中で出社の必要性を伝えるのは言葉使いに注意しなければならない。多様性を認めるということは、他人に対する接し方を対象者に合わせるので、大変なことだ。
部下なしの今が幸せである。