他人の助言はあてにならない

会社を辞めた後、どんな生活をしようか考える時、SNSを読み漁る。書いている事が真実だと思っていないので、書きぶりを見て、世の中はどういった見方をしているのかを知る材料にしている。
若い時から投資を

節約して老後資金の確保を
FPに相談する
定年後も働く
若い時に経験を積む

「このようにした方がよいです」、「こうしましょう」のような書き方は、読み手にそれをすすめているのだが、その助言のもとは実体験に基づくものや複数の書籍やSNSを抜粋したようなもの、株や保険の勧誘など多種多様である。
誰ひとり同じ生活をしていないのに、そのやり方で上手くいく確証はないのだから参考程度にすればよいものを書いていることを実行する人がいる。人間は欲の塊であるから、お金や健康に無駄な労力を費やしてしまうのだろう。
理解できないのが「FPに相談する」である。
相談したところで、多少の整理はできるが仕事や家庭をどうするかは本人次第である。
税金は税理士事務所の無料相談、介護や医療は地域のケアマネか病院の相談員、年金は年金ダイヤル、相談する所は他にもある。
友人が早期退職で多額の退職金を手に入れたらFPが「この金額では足らないので〇〇に入るのがよい」と保険に入った。十分すぎる資産を持っているのに何を根拠にその保険なのかと思ったら知人の紹介とやらで、あやしいところである。
住宅ローンなどのローンを借りる人が、生活に関わる家計をどれくらいにしたらよいかシミレーションするのはよいかもしれない。それでも給料は変わり、家族が増え、親の介護があり、自身が健康を害するかもしれないので将来のことはわからないのである。
老後資金が足りなくなったら、持ち金に相応しい生活をするしかない。