仕事とプライベートの両立

オフィスの使い心地という軽いものから会社の経営陣に対する評価という重いものまで多種多様の社内アンケートがある。
会社や経営陣に関するアンケートは、社員が会社の方針に同意している証拠を作るためのもので、良い結果は大々的にアピールして良くない結果はスルーされる。殆どのアンケートは集計結果が共有されないので、意外と社員は本音を記入しているのかもしれない。
最近、多様性に関するアンケートに、「仕事とプライベートの両立についてご意見ください。」という質問があった。
在宅勤務で仕事とプライベートの切り替えが難しいという声が上がっているのか?両立について何かを示したいので質問したと思われるが、30年仕事をしてきた婆には、「両立って何ですか?」と返したいところである。
育児に時間を割かれ仕事ができずキャリアが築けない、仕事が多くて育児に時間が割けないので家族関係が悪い、仕事が多くて余暇を楽しむ時間がないので精神的に疲れている等いろいろ悩みはあるだろう。

「両立するものだ」という前提があるから悩むのであって、キャリアを築きたいなら、仕事を優先すればよいのである。優先順位をつけることができない人が悩むのだろう。
「仕事とプライベートの両立」という言葉、会社が「働け働け」と扇動しているのではないかと疑っている。