会社は成長しなければ存続しない。成長する社員は評価される。
成長するためのスキル習得に会社はお金を出す。英語、MBA、大学、、。投資された社員は昇進を目指し一生懸命働く。一生懸命働いて昇格していくが、昇格の門は狭くなり、昇格の道を閉ざされたら辞める道を選ぶしかない。習得したスキルは履歴書の文字数を増やすが、昇格に必要とされない。スキルが活かせるのは実務に直接接する管理職の一番下くらいで、さらに上に昇格するには、運や根回し、アピールが重要になる。
長年、近くで見続けて、沢山の社員が辞めていったが、辞める人が多すぎて、本人も送る方もサッパリしたもので、悲壮感はない。
会社には、昇格意欲に満ち溢れた社員ばかりではない。殆どの中年は、今のままでよいと思っているが、会社は「成長!成長!」と鼓舞する。キャリアカンバセーションを行う時は、上司は常に成長するために何をするのかと部下にたずねる。昇格しないなら、他部署への異動を意味している。異動が本人に望ましいものではない場合は、左遷に近い。組織を活性化するために、同じ部署で長らく務めた社員を移すのは管理職のマネジメントの仕事であるから、会社とはそういうものと割り切るしかない。
昇格しない業務に熟練した中年は、会社の業績に貢献しているのだから、希望する職務範囲をその人に応じて決める。これこそ多様性(D&I)を受け入れることではないだろうか。
中年に配慮のある会社こそ成長すると中年ババアは確信している。