リーダーシップとクロスファンクション

強力なリーダーシップを発揮し成功に導いた、リーダーシップのロールモデル、行動変化を起こすリーダーシップなど、リーダーシップを発揮せよ、とのメッセージが上層部から頻繁に発出される。
プロジェクトリーダーになったり、昇格すると、「●●さんはリーダーシップを発揮し」と書いて称賛の嵐。
リーダーシップがないと、仕事が進まないし、会社は成長しないので、良い方向に導く人がいることは重要である。
最近、リーダーシップと掛け合わせで「クロスファンクション」という言葉をよく聞く。「この企画は、営業、製造、広報のコラボレーションです」と。誰がこの企画の責任者かわからない。成果物が1つなのに、沢山の人がよってたかって参画する。完成すると、「各部門のリーダーシップが発揮され、すばらしい●●を利用者に提供できました。これは、部門間のコラボレーションを最大限に活かした企画です。このようなクロスファンクションな事業を進めることが成長につながります」と称賛の嵐。
斜に構える私には責任と成果の分散に見える。
責任を分散することで、問題発生時に責任の特定が困難になる。
成果を分散することで、人事評価に成果を堂々と記載できる。
Happyな仕掛けである。
こんな不況でもお金と人が足りてバブルなのか?と冷めた感情で彼らのプレゼンを自宅できいている。
クロスファンクション、リーダーシップ、、やたら英語使うのが嫌いなのに外資系会社に勤めて30年経っている。