上司と部下の関係ではなく、メンティー(受ける人)がメンター(与える人)に業務やキャリアを相談するという制度がある。
この制度を利用している同僚が数人いることがわかった。
利用の同機を質問したいところだが、深堀りすると制度を否定しているととられるので黙って聞いていた。
詳しいことは話さないので、別の話題に移ったが、「普段こんな会話をする人の話を聞いて何の役に立つのか?」と思うのは、その人を知っているからである。いざ始めると色々な懸念が出るのではないか。
知らない人に自分の将来を相談:自分のキャリアは自分で造るわけで、何を相談するのか?「私はマーケティングの仕事がしたいが、どうしたらなれるのか?」という愚問にメンティーは何と答えるのか?上司でもない人に相談して愚答されたらどう反応していいのか?
仕事の相談:直面する業務の悩みを聞かされて、迂闊に回答してメンターの周囲を惑わす可能性がある。悩んでいるなら同僚か上司に聞くがよい。
紹介された相手が悪評判、会話が噛み合わない:面談の時間は苦痛でしかない。制度の利用中止を人事に願い出るも理由を伝えなければならず、両者の印象が悪くなる。再度マッチングするも、そのうちバレる。
こんな面倒なことになる可能性があるのに、利用している人達が楽しく話すのをモニター越しにぼんやり眺める。在宅勤務でよかった。。
社内でも社外でも、相談したい人は自分で探す。失敗もあるが、自分で探してこそ得られるものが多い。
人事部のアピール材料であろう。利用者も「メンター制度利用してキャリア形成を考えるようになりました」「他者の支援は組織基盤の強化に貢献に繋がります」等と期末の自己評価で本業が振るわなくても、社内制度の利用を書くと評価が上がる。
会社で働くということは、演じることである。
私にはできない。