プレシニアに活路を

仕事の中で「プレシニア」という言葉が出てきた。
プレシニアとは、何歳なのか調べてみた。正確な定義はないが、55歳から64歳、40歳後半から50歳代とある。WHOは高齢者を65歳としている。政府の調査では、多くは70歳以上を高齢者ととらえているようだ。調査人数が少ないので偏りがあるかもしれないが、街中に元気な70歳があふれ、定年退職しても再雇用で働く60歳代を見ている日本人にはWHO基準は当てはまらない。50歳代は、60歳や70歳の生き方を見て、自分もあのようになりたいと願って体力低下著しい我が身を鼓舞し働いているが、終身雇用は過去のものとなってきた。退職金満額もらい辞める、再雇用があるならそこで働くことは、プレシニアにとって実現は難しくなった。
プレシニア期の私の周囲で、早期退職者が急増しており「リストラ」に暗いイメージはない。リストラは自分の存在を否定されたように思う人がいるが、愛社精神旺盛なプレシニアは減っているのではないかと思う。人間は幸せな時を基準に考える生き物なので思考の変換は時間がかるが「定年」がなくなる頃には、プレシニアの労働環境が整っているだろう。働き盛りもプレシニアも働いて質の高い教育と教養を提供する日本になれば人口減少を恐れることはない。
働くことが前提の話になったが、自身はほどほどに働くという考えである。