定期的に組織の健康度を測るアンケートがある。
意見を言いやすいか、休暇は取りやすいか、キャリアアップの機会は提供されているか、といった質問だけでなく、上司の言動について質問される。
アンケートの結果は回答者にフィードバックされ、スコアが悪い項目は、組織課題として改善しなければならず、何等かの対策がなされる。
今回、上司に対する評価が低スコアであった。
目標がない、説明が不十分、何をやっているかわからない等の意見があり、上司の人事評価が低いわけで、本人が何らかの対策をするところであるが、組織で何かやるというのが定番になっている。
上司を改善するために部下が動くという方向性の理解に苦しむが、黙って改善策を聞く。
部下が考えるのだから、実務に直結する改善策は出しにくいので、「コミュニケーション改善」となる。ランチ、コーヒーブレイク、チームビルディング、、、
実務上問題があって評価が低いので、上司と昼食をとることで改善するとは思えない。
第一弾として、上司の日常が紹介された。趣味、好きな食べ物など話していたが、本人がおもしろく話すわけでもなく淡々と語り、内容も平凡であった。話したくなかったのかもしれない。おもしろおかしく語ると場が和むが、空気が停滞したような雰囲気になっていた。私と同じように思っている人が発する”気が”部屋中に広がっているかのようだ。
企画者は何かやらなければならない中で選択肢がなかったのかもしれないが、他人のことを知るのが好きな性格なのかもしれない。他人の日常に興味がない私にとって苦痛な時間である。業務を通じてその人の性格や行動がわかるので、自己紹介は初対面の時だけでよいではないか。
聞きたくないので欠席とは言えず、他の用事を理由に断ることを繰り返すとバレる。これも仕事であるから、我慢しなければならない。